プロフィール
上野雄三(うえのゆうぞう)
シテ方観世流準職分
昭和31年生まれ 職分故上野朝太郎三男
観世流職分野村幻雪(四郎改)に師事
日本能楽会会員
重要無形文化財総合指定保持者
上野松颯会定期能主催 正陽会を主宰
上野雄三師 賛歌
とにかく姿が美しい。
雄三先生に三十五年も謡・仕舞を習っていても「能が解りました」とは言えないつまらない弟子の私ですが、先生の美しい姿とお声と野村四郎師仕込みの品格の高い動きは、いつもうっとりしてしまいます。
大学2年生に時、何も知らないで観世寿夫先生の能を見て填り、さんざん本を読んで勉強し、理屈も捏ねまわしてみましたが、何とも歯が立たぬものであることが解り、反対にどんどん好きになりました。
能と言うもののシンプルで直截な心のありようを体感してしまうと、自分にとって本当に大切なことが見えて来て、心が充実してくるのです。
雄三先生を通してよい能にふれていただければと切に願っています。
真木啓子
真摯な姿勢と凛とした舞台
上野雄三先生にご指導を受けるようになって十数年。
弟子のお稽古を 一つとってみても とても丁寧でご熱心にご指導いただき 弟子が申すのもおこがましい事ですが 根っから能を愛しておられ ひとりでも多くの方にその魅力を知っていただきたいと 切に思っておられる方です。
常に能と真摯に向き合い 能を歪めることなく そしていかに自分らしく表現するのかを探究されており 上野雄三先生の舞台はとても凛として美しく 物語の世界に引き込まれ幻想的な時間を堪能できます。
上野雄三先生の能は常に進化しつづけています。
藤井 妙子