第31回「正陽会」平成28年11月20日(日)終了しました。ありがとうございました
第31回 正陽会
平成28年11月20日(日)午後1時開演 (開場・12時)
於・大槻能楽堂
【仕 舞】松虫 前田飛南子
百万 小寺一郎
天鼓 赤井きよ子
鵜飼 久保田稔
【 能 】
朝 長(ともなが)
シテ 上野朝義
ツレ 上野朝彦
トモ 上野雄介
ワキ 福王茂十郎 ワキツレ 廣谷和夫 喜多雅人
アイ 善竹隆司
笛 野口 亮
小鼓 清水晧祐
大鼓 山本哲也
太鼓 三島元太郎
後見 小寺一郎 赤松禎友
【狂 言】
鎌 腹(かまばら)
善竹忠一郎
上西良介
善竹隆司 後見・上吉川徹
【仕 舞】
江口 野村四郎
融 大槻文藏
【 能 】
恋重荷(こいのおもに)
シテ 上野雄三
ツレ 野村昌司
ワキ 福王知登
アイ 善竹隆平
笛 赤井啓三
小鼓 久田舜一郎
大鼓 上野義雄
太鼓 上田 悟
後見 野村四郎 上田貴弘
料金・前売 一般 5000円 学生 2500円
当日 一般 6000円 学生 3000円
チケットお申込みはメニューの
「チケット申し込みのご案内」よりご連絡下さい。
どうぞよろしくお願い致します。
あらすじ
朝長(ともなが)
悲運の死を遂げた若武者の墓前で弔う二人の人影・・・
平治の乱で平清盛に敗れ、落武者となった源義朝父子。次男・朝長は、膝の負傷で一党の足手まといになると覚悟を決め、美濃の国青墓の宿で自害する。弱冠16歳であった。その後朝長に縁の深い僧が青墓へ下り墓前で弔っていると、青墓の宿の長者という女が詣で来る。女は朝長に一夜の御宿をした縁で、7日ごとに参っているのだという。そして義朝親子が落ちのびてきた夜の様子や、朝長の最後の有様などを詳しく物語る。共にその死を悲しみ、やがて僧を宿へと案内する。その夜僧が、朝長の好んだ観音懺法で供養をしていると、朝長の霊が現れ、敗戦の様子や修羅道の苦しみ、青墓の宿の女主人の深い情が死後の弔いにまでも及んでいる嬉しさを語り、消え失せる。
恋重荷(こいのおもに)
老いらくの恋・身分違いの恋・決して叶うことのない恋の末路とは・・・
主人公は菊の下葉を取る山科の庄司(じょうじ)という老いた庭師である。身分違いにも関わらず天皇の美しい女御(妻の一人)を一目みてから恋の苦しみに悩み出す。女御はそのことを知り、臣下を遣わせて老人に「重荷を持って庭を百度千度廻るならば、女御は姿を見せる。」と伝える。からかいの言葉を真に受けた老人は喜び、重荷を上げようとするが動かない。恋の嘆き、苦しさなどを語りつつ、再び挑むが失敗に終わり、老人は絶望のうちに死んでしまう。女御が憐れみを感じていると、恐ろしい形相の老人の亡霊が現れ、怨みをのべる。しかし最後には老人は女御をゆるし、女御の守護神となることを誓い去っていく。