第4回上野松颯会定期能楽会 10月14日(土)終了しました ありがとうございました
上野雄介が 能「猩々乱」のシテを勤めます。
お時間がございましたら、是非ご来場下さい。
研究仕舞
「敦盛(あつもり)」クセ 西野翠舟
地謡:上野朝義,上野雄三
仕舞
「難波(なにわ)」 前田飛南子
「西行桜(さいぎょうざくら)」クセ 川中治作
「小鍛冶(こかじ)」キリ 上野朝彦
地謡:上野朝義,久保田稔,上野雄三,伊原昇
能「熊野(ゆや)」
シテ:赤井きよ子
ツレ:渡邊瑞子
ワキ:喜多雅人
ワキツレ:是川正彦
後見:野村四郎,野村昌司
笛 :赤井啓三
小鼓:成田達志
大鼓:辻芳昭
地謡:上野朝義,久保田稔,上野雄三,前田飛南子,田口亮二,伊原昇
狂言「梟(ふくろう)」
シテ:茂山宗彦
アド:茂山七五三,丸山やすし
後見:山下守之
仕舞
「小袖曽我(こそでそが)」上野朝義,上野雄三
地謡:小寺一郎,久保田稔,野村昌司,上野朝彦
能「猩々乱(しょうじょうみだれ)」
シテ:上野雄介
ワキ:森本幸冶
後見:野村四郎,小寺一郎
笛 :赤井要佑
小鼓:清水晧祐
大鼓:上野義雄
太鼓:三島元太郎
地謡:上野雄三,上野朝義,野村昌司,川中治作,田口亮二,上野朝彦
附祝言
あらすじ
熊野
宗盛は都に留めている熊野が来たら知らせるように従者に命じます。一方、熊野のもとに故郷から侍女の朝顔が手紙を届けます。手紙は、老母の病が重いため熊野の帰国を願うものでした。熊野は、宗盛のもとを訪ね手紙を読み上げて暇を乞いますが、宗盛は許さず花見の供を命じ、熊野を牛車に乗せて、清水寺へと向かいます。熊野は沿道の春景色を眺めるにつけても老母のことを案じ、清水寺に着くと仏前に参って老母の為に祈ります。やがて花見の酒宴が始まり、熊野は舞を舞いますが途中で村雨が降り出し、花が散るのを見て熊野は老母を思う歌をしたためます。それを詠じた宗盛は感じ入って暇を与え熊野は喜び故郷へと旅立ちます。
猩々乱
昔中国に住む孝行者の高風(こうふう)という男がいました。高風が川のほとりに酒壷を供えて、夜すがら待っていると、海中に住む妖精・猩々が姿を現します。酒に酔った猩々は、酒盛りをしながら、波に戯れるように舞を舞います。そして高風にいくら飲んでもなくならない酒壺を与え、再び海中に帰っていきます。通常この曲の名前は「猩々」で、舞が「乱」と呼ばれる緩急のリズム変化が大きな特殊なものに変更される時、曲名も「猩々乱」もしくは「乱」とよばれています。