古典芸能 花の競演 能「猩々乱」 平成27年12月6日(日) 終了しました。ありがとうございました。
今回のテーマ 『さまざまな舞くらべ』 能、狂言、上方舞の中で同じ題材をもとにして作られた曲をピックアップし、舞くらべをお楽しみいただけます。
祝言 能 「猩々乱 しょうじょうみだれ」
シテ 上野雄三
ワキ 江崎欽次朗
笛 斎藤 敦
小鼓 高橋奈王子
大鼓 辻 雅之
太鼓 中田一葉
地謡 上野朝義
地謡 勝部延和
地謡 赤井きよ子
あらすじ
昔、中国・楊子の里に住む高風(ワキ)という男が夜、潯陽の江(しんようのえ)のほとりで酒を壷に満たして待っていると、海中に住む妖精・猩々(シテ)が姿を現し、酒に酔った猩々は、酒盛りをしながら、波に戯れるように舞を舞います。
見どころ
通常のこの曲の名前は「猩々」で、シテは「中之舞 ちゅうのまい」を舞いますが、舞が「乱」と呼ばれる緩急のリズム変化が大きな特殊なものに変更される時、曲名も「猩々乱」もしくは「乱」とよばれています。 舞い方も普通の「すり足」ではなく、つま先立ちや抜き足をしたり、足を蹴上げたり、非常に特殊な足遣いを見せます。 そのような足遣いは、波間に浮き沈みし水上を戯れ遊んでいる様子を表しています。 面には、笑みをうかべ酒に酔ったような赤い顔をしている専用面の「猩々 しょうじょう」を使用します。 頭の毛から着ている装束まで全身赤づくしで舞います。