”こころ”を育てる文化に触れよう 伝統芸能鑑賞会  終了しました。ありがとうございました。

紅葉狩279

紅葉狩280

大槻能楽堂自主公演 平成28年 1月16日(土)「海女」懐中之舞  あらすじ 見どころ        

海士230海士2231

平成28年1月16日(土)14時開演 大槻能楽堂自主公演

能の魅力を探るシリーズ「能の描く女たち」  

お話「我が子にささげた命、玉取伝説に秘められた謎」井沢元彦

狂言『鬼継子』シテ 山本則重 アド 山本凛太郎

 

能『海士 懐中之舞』
シテ 海人/龍女 上野雄三
子方 房前大臣 長山芽生
ワキ   従者 福王知登
ワキツレ 従者 喜多雅人
ワキツレ 従者 是川正彦
アイ   浦人 山本泰太郎

笛       赤井啓三
小鼓      吉阪一郎
大鼓      守家由訓
太鼓      前川光長

後見      大槻文藏 上田拓司
地頭      上野朝義 他

前売一般4,300円(+500円で指定席) 当日4,800円 学生前売2,700円 当日3,100円  

 

海士 あらすじ

前場

奈良時代、房前の大臣(子方)は、亡き母が讃岐の志度の浦の海人であると知って、従者(ワキ、ワキツレ)を伴い、追善の為にその 地を訪れます。

そこで、海人(シテ)が鎌と海松藻(みるめ)を持って現れます。

従者は海人に、水底の月を見るために、海松藻を刈るよう命じます。

海人は、「昔も似たことがあった、龍宮に取られた明珠を潜き上げたのもこの浦の海人だった」と昔のことを語り始めました。

従者は海に入ろうとする海人を留め、今の「玉を取り戻した海人」の話を訪ねます。

藤原不比等がこの地に来てある海人と 契りを交わし、宝珠を取り返してくれば生まれた子を後継ぎにすると約束し、海人は命が けで海底に潜り竜宮に飛び入り乳の下を掻き切って宝珠をまもり、龍宮から珠を取り返してきた有様を語ります。

その様子 を一部始終物語り、自分こそが房前の母だと名乗り海中に消え失せます。

 

浦人(アイ)が登場。

唐土から贈られた三つの宝のこと、その一つである面向不背(めんこうふはい)の珠が龍神に奪われたのを海人が取り返したことなどを語り、房前大臣が亡き母の為に法要をおこなう準備を始めることになった旨に触れます。

 

後場

房前大臣は亡き母の残した手紙を読み、回向をして母の菩提を弔うと、

龍女となった母の霊が現れ、法華経の功徳で成仏できたと喜び舞を舞います。

 

懐中之舞(かいちゅうのまい)

後シテは法華経の書かれた巻物を手に持って登場します。

通常の演出であれば、後シテが〔早舞〕を舞い始める時に子方に経巻(きょうかん)を渡すところを、「懐中之舞」では、シテは経巻を有難く押し頂く心持ちで胸に挿し、経巻を懐中したまま舞を舞います。

舞いの留めにその経巻を子方に渡し、子方が経巻を読むという演出になります。

経典の功徳によって海人の霊が救われた、その喜びを強調する演出で、この他にも装束や前場の型などが変わります。

 

みどころ

前場の海人が竜宮から玉を取り戻した様を仕方語りに演じるところは「玉之段(たまのだん)」と呼ばれ、最大の見せ場となっています。

 竜宮に飛び込んで玉を盗み、最後は自分の乳房を搔き切ってそこに玉を押し込むという壮絶な描写はたいへん印象的であります。

小書「懐中之舞」では、「玉の段」も橋掛かり(はしがかり)を使い、より写実的に演出しています。

ただインパクトの強い描写が続くのではなく、深い海の底から遙か彼方にいる夫や我が子を思い出し、今生の別れに涙ぐむなど、しんみりとした情趣ある場面も挟まり、非常に緩急のついた、ドラマチックな場面となっています。

前場とは対照的に、後場は仏法の力によって救われたシテが、澄んだ美しい舞である〔早舞〕を舞う、優美な場面となっています。

 

古典芸能 花の競演  能「猩々乱」 平成27年12月6日(日)                   終了しました。ありがとうございました。

乱220 乱2221 終了しました。ありがとうございました。

今回のテーマ 『さまざまな舞くらべ』 能、狂言、上方舞の中で同じ題材をもとにして作られた曲をピックアップし、舞くらべをお楽しみいただけます。  

祝言 能 「猩々乱 しょうじょうみだれ」  

シテ 上野雄三

ワキ 江崎欽次朗

笛  斎藤 敦

小鼓 高橋奈王子

大鼓 辻 雅之

太鼓 中田一葉

地謡 上野朝義

地謡 勝部延和

地謡 赤井きよ子  

あらすじ

昔、中国・楊子の里に住む高風(ワキ)という男が夜、潯陽の江(しんようのえ)のほとりで酒を壷に満たして待っていると、海中に住む妖精・猩々(シテ)が姿を現し、酒に酔った猩々は、酒盛りをしながら、波に戯れるように舞を舞います。

  見どころ

通常のこの曲の名前は「猩々」で、シテは「中之舞 ちゅうのまい」を舞いますが、舞が「乱」と呼ばれる緩急のリズム変化が大きな特殊なものに変更される時、曲名も「猩々乱」もしくは「乱」とよばれています。 舞い方も普通の「すり足」ではなく、つま先立ちや抜き足をしたり、足を蹴上げたり、非常に特殊な足遣いを見せます。 そのような足遣いは、波間に浮き沈みし水上を戯れ遊んでいる様子を表しています。 面には、笑みをうかべ酒に酔ったような赤い顔をしている専用面の「猩々 しょうじょう」を使用します。 頭の毛から着ている装束まで全身赤づくしで舞います。

第三十回記念 正陽会 平成27年11月8日(日)                 終了しました。ありがとうございました。

第十九回 高砂観月能 平成27年10月24日(土)  能「屋島」 あらすじ  終了しました。ありがとうございました。    

高砂ちらし1218 高砂ちらし2219

終了しました。ありがとうございました。

第十九回 高砂観月能 平成27年10月24日(土)

演目

舞囃子「高砂 たかさご」 シテ   上野朝彦

素謡「神歌 かみうた」 シテ   小寺 一郎

狂言「寝音曲 ねおんぎょく」 シテ(太郎冠者) 茂山宗彦 アド(主人)   丸石やすし

能「屋島 やしま」 前シテ  老漁師   上野雄三

         後シテ 源義経の霊   上野朝義

         ツレ  若い漁師    上野雄介

         ワキ  都からの旅僧  江崎正左衛門

         ワキツレ 旅の僧    江崎欽次朗

         ワキツレ 旅の僧    和田英基

          間狂言  土地の男  松本薫  

 

能「屋島 やしま」の前に

能には武将を主人公として合戦の有り様を描く「修羅物」という分類があります。

能楽は平家物語の曲が多く 平家の武将たちが主役になっているので、負けた側の話が多くあります。

戦に負けた恨みが多い中、「屋島」は 200以上ある曲の中で、たった3曲しかない「勝修羅」の能です。

3曲とは 「屋島」シテ…源義経 「箙えびら」シテ…梶原源太景季 「田村」シテ…坂上田村磨呂 です。

 また、義経に関係する能は数多くありますが シテ(主人公)が義経を演じるのはこの能だけです。  

あらすじ

前場

都の僧(ワキ・ワキツレ)が四国の屋島の浦に着き宿を探していると 無人の塩屋を見つけます。

塩屋の主人の帰りをまっていると 老漁師(シテ)と若い漁師(ツレ)が現れます。

僧が宿を所望すると、 老漁師(シテ)はみすぼらしいあばら屋だからといったん断りますが 僧が都の者と知ると泊めることにします。

老漁師(シテ)は都の人と聞いて懐かしがり 僧に求められて、源平の屋島の合戦の有様を詳しく語ります。

屋島の合戦での ・義経の大将振り ・源氏方の三保の谷(みおのや)四郎と平氏方の景清の「しころ(兜の鉢の左右と後ろに垂れて首の部分を覆うもの)」引きの力比べ ・義経をかばって敵の矢を受けて死んだ佐藤継信や平教経の従者菊王丸の最期 などを語ります。

その物語があまりに詳しいことを不審に思った僧が老漁師の名を尋ねると 義経の霊であることをほのめかして消え失せます。  

中入

そこへ、この土地の男(間狂言)が現れ 僧に尋ねられるままに屋島の戦いの物語を語り 帰ってゆきます。  

後場

その夜、僧の夢の中に甲冑姿の義経の霊(後シテ)が現れ まだこの地に執心が残っていると語り 合戦のさなか、波に流された弓を 名誉の為に敵に取られまいと身を捨てて拾い上げた「弓流し」の様を語ります。

また、修羅道の地獄に落ちてなおも戦い続けねばならない様を見せますが 夜明けと共に僧の夢が覚め、義経の姿も消えます。  

 見どころ

平家物語のなかでも人気の高い源義経が登場する作品。 演者の屋島の戦いにおける義経の大将ぶりや 合戦の名場面の数々が語られたりするのもこの曲の見所です。